2006年11月30日(水)
今日の朝刊で木下順二さんのご逝去を知った。
中学生のとき、図書委員の特権を利用して、準備室にある3年生の教科書を読んでは「いいなあ~」とあこがれていた『夕鶴』。
2年生の冬の「卒業生を送る会」で上演し(当然のことながら子ども役だったけど)、つうの長セリフを犬の散歩中に暗記した『夕鶴』。
「あたしの大事な与ひょう…あんたは他のひととは違う人、あたしの世界の人…それなのにあんたはあたしから離れていってしまう…」
最近ふと口ずさんでみて、これって今の「日本」に対して、失われつつある「何か」が語りかけているみたいだなあ…、と思っていた。
たまたま先週、ダンナに「ねえ、二人で朗読劇『夕鶴』を作ろうよ!」と持ちかけて、
「やだよ!」
「それなら相手役をしてくれるダンナを探すからいいもん!」
「おい!!」という夫婦喧嘩(?)を演じたばかり…。
朗読で伝える『夕鶴』。
もっと早く思いついていればよかったなあ…。
今日の空は、どんより曇った冬空。
鶴の姿に思いをはせ、すでにこの世にはいらっしゃらない木下順二さんに…合掌。
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